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アーティストとファンの心理的乖離

顧客にファンになってもらうと、どういういいことがあるのでしょうか?
別にファンになってもらわなくても、業務に支障がありません。
ですが、今、この場所での、たった2㎜の分かれ道は、最終的には数十メートルの差を生むことはおわかりでしょう。
例えば、顧客があなたのファンになるということは、システムで考えると、
「アウトフローがなくなる」
ということです。
インフロー>アウトフロー
であれば、ストックは大きくなります。
アウトフローを遮断すれば、ストックは最大に向かいます。
顧客流出を減らすということは、あなたに利益の向上をもたらします。
と、同時に、顧客にとっても不安の削減につながります。
さらに、両者にとって、とてもいい人間関係をもたらすことを意味します。
しかし、どうやって顧客にファンになってもらえばいいのでしょうか?
この問いには簡単に答えることができます。
あなたが敬愛する人物を思い浮かべればいいだけです。
その人にはどんな特徴があるでしょうか?
面倒がらずに書き出してみましょう。
大事なことなのでもう一度言います。
書き出してみましょう。
ところで、ファンと言えばアーティストを思い浮かべる方もいるでしょう。
アーティストは、みずからの表現として、音楽や芸術を作ります。
そして、あなたがアーティストのファンになるというのは、その作品に共感するということです。
では、どうやって共感してもらえばいいのでしょうか?
それには、相手が何を求めているのか?を知る必要があります。
しかしながら、アーティストが、いちいち相手の求めるものを考えているでしょうか?
いいえ、考えていません。
アーティストは、自分が求めているもの、自分の中からあふれ出てくるものを表現しています。
そして、それに触れた人が勝手に共感するのです。
つまり、アーティストは、顧客の方を向いていません。
自分の理想を見ています。
前方を見ています。
そして、共感したファンたちは、アーティストの背中を見ています。
つまり、矢印が同じ方向を向いているのです。
マーケッターは、顧客の求めているものを調べようとします。
調べた結果、顧客満足を創出しようとします。
そして、自分が誰かのファンであるということを忘れがちです。
ファンの心理を忘れるんです。
だから、売り手目線になります。
買い手目線を忘れます。
共感してもらえるはずがありません。
今日は、自分が求めて共感したもののことを思い出すには、絶好の日です。
レッツトライ!